睡眠不足というストレス

現代人は、ストレス社会で生きていますからどうしてもそれなりに悩みもたくさん抱えています。「いつも寝つきが悪い」とか「朝起きてもだるくて起きられない」とか「どうも最近よく眠れないんだ」と口にしているのは、周囲に何人かいることでしょう。

確かにストレス因子の多い現代社会は、眠りには決してよい環境とはいえません。といって文明や都市生活を否定してしまうこともこれまた不可能です。

そういう意味では、不眠は現代社会の必要悪ということでまとめるしかありません。自然界に生きる動物だったら、こうした不眠はたちまち死に直結してしまいますが、人間の場合には住居も食べ物も生活環境も一応満たされているので、眠らないからといってそれが命を脅かすといったようなことはありません。

問題なのは、十分寝ているにもかかわらず、自分は睡眠不足だと思い込んでいるような人が増えていることです。心配ごとがあって2、3日眠れなかったというだけで、「ああ、眠りたいのに眠れない。早く寝ないとまた明日が大変だ」とそのことばかりを意識しすぎて、かえって熟睡できないでいる人たちが、多いのです。

これは不眠ではなく、「睡眠不満足症」とでもいった方が正確でしょう。こうした人に「大丈夫、人間は2、3日眠らないからといって死にはしません」だとか「あなたはたっぶり寝てますよ」と言っても、まず解決にはなりません。

脳波を取って「ほら、あなたはこんなにぐっすり眠っているのですよ」と見せても、こういう人はデータそのものを否定してしまいます。睡眠不満足症はとても厄介で、いまのところいい治療の方法がありません。解消するにはやっばり本人の考え方を変えてもらうしかないのです。
気分転換や、問題となっているストレスを解消することからはじめるのがいいでしょう。
そして「十分な睡眠とは8時間という思い込みを捨てる」も大切です。

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