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朝方に眠りに入る昼夜逆転型は睡眠が圧倒的に不足している

24時間営業のお店が急増した現代では、都市生活者の中には夜型生活を送っている人が急増しています。ワーキングスタイルが夜通しの仕事の人もいますし、緊急体制の場合、朝やっと帰れるという人もいらっしゃるでしょう。

日本では、以前からテレビの深夜放送が若い人たちを中心に人気がありますし、衛星放送のチャンネルによっては24時間放送しているものもあります。一般的にいって夜型は午前中調子が悪く、昼を過ぎるころから頭がすっきりしてきて、夕方を過ぎるとエンジン全開というタイプ。いわゆる「5時から男」という人たちです。

これに対して朝型は、夜明けとともに起き出して、仕事でも何でも午前中に集中力が高まり、日が沈むころには活動レベルがダウンして、10時を過ぎるとお休みモード、というようなタイプです。いわゆる早寝早起きです。

朝型と夜型では体温の変動に違いが見られます。

夜型は、体温が最も高い時刻が、朝型より夜型の方にずれているのです。朝型か夜型かはその人の持っている生理的なリズムなので、どちらがどうとはいえませんし、仕事と連動している場合も多々あります。

ただ、一般的には、社会全体のリズムは朝型になっているので、ビジネスマンなどは朝型の方にやや分があるといえるかもしれません。朝型夜型という程度の違いならまだよいのですが、世の中には昼夜を転倒した都市生活者が確実にふえています。

極端な昼夜転倒生活は健康に害を及ぼすのではないかと心配しています。人間は、文明が発達する前から日の出とともに床を離れ、日が沈んだら休息や睡眠をとるという生活が習慣化しています。地球が回って夜と昼を繰り返す、その周期に合わせて生活してきたために、体の機能もだいたい24時間リズムになっています。

したがって昼間は心身の機能が高まり、夜になると低下するのが普通なのです。こうした周期のことを、日周リズムとかサーカディアンリズムといいます。

これまでの多くの実験や調査では、昼夜を転倒して生活している人の昼間の睡眠では休息は不十分であると報告されています。昼夜を転倒した生活は生理的には可能でも、実際の生活では家庭や社会など周囲の人との生活リズム・環境の違いから、どうしてもパーフェクトというわけにはいかないのです。しかし条件さえ満たしてやれば、昼夜転倒生活も不可能ではないといえるでしょう。

現代人の夜勤シフトは体を壊すリスクが多い

眠りの種類と性格が比例する

最近は、よく眠りの質について言われるようになりました。「8時間寝ないとダメ!「「6時間以上の睡眠は必要」などど言われたのは一昔前のことです。

ちなみに睡眠時間が6時間以下の人をショートスリーパー、9時間以上の人をロングスリーパーといいますが、睡眠時間の長短は遺伝的なものや年齢だけでなく、その人の性格や行動にも左右されるところが大きいようです。

寝過ぎると起床したときに体が重く、倦怠感が強かったり、逆にいつもより少ない睡眠時間でも爽快に目覚める場合もあります。仕事も遊びも精力的にこなす元気いっぱいの人はショートスリーパーが多く、これ
とは反対に、自立心が旺盛で、他人の意見に左右されるのを嫌い、内向的で、とらえようによっては、社会的に不適応とも見られがちな人はロングスリーパーに多いのも特徴です。

  • ショートスリーパーは順応的、保守的、外向的、自信家
  • ロングスリーパーは内向的、苦労症、非順応的

といえるでしょう。

人物で具体的にたとえると、ロングスリーパーは、たとえばナチズムの集団主義を嫌ってアメリカに渡ったといわれるアインシュタインのようなタイプです。一般に芸術や科学など、繊細で創造的な仕事に向いています。

ショートスリーパーは実業家型ともいえるタイプで、エジソンのような人です。彼は、眠りすぎるのは怠け者だという考え方の持ち主でした。こういう人は自分がいちばん偉いと思っているので、失敗してもその原因を他人のせいにして気にしません。一般に政治家や実業家などに向いているタイプといえるでしょう。

このように睡眠時間が性格によって左右されるのには、脳の疲労度が大きく関わっています。

ロングスリーパーはものごとを考えすぎて、それを実行するまでに試行錯誤を繰り返します。実行したあとでも後悔したり悩んだりして、とかく脳を酷使しがちです。脳が疲れてくると、当然脳の睡眠要求も高まります。

逆に、ショートスリーパーは実行までの試行錯誤が少なく、失敗してもケロッとして、あまり気にしません。頭があまり疲れないので睡眠時間も少なくていいのです。

しかし、実際にはこの二つに分類されないこの中間のバリアブルスリーパーと呼ばれる人が多数です。つまり、ものごとが順調に進んでいるときには睡眠時間が短く、反対に落ち込んでしまうと睡眠時間が長くなるというタイプです。