脳内に睡眠物質がたまると眠くなる

脳内に睡眠物質がたまることで眠くなる、といった考えについて初めて科学的な実験が行なわれたのは、今からおよそ70年も前のことでした。

フランスの心理学者は、10日以上眠らせないでおいた犬の脳脊髄液を取り出して、別の正常なイヌの脳室に入れてみました。するとそのイヌは徐々に反応が鈍くなって、それから数時間のあいだ眠り続けてしまったのです。

この実験から、眠らせなかったイヌの脳脊髄液の中に眠りを引き起こす物質「ヒプノトキシン」が蓄積されたことによるものだと考えました。

それから30年はどして、有機化学の分離法の進歩とともにこの間題は再び注目されています。これまでに催眠効果を持った物質は、睡眠ペプチド、ムラミルペプチド、プロスタグラディンD2など20種類以上も報告されています。

「ヒプノトキシン」も簡単な構造のペプチド(2つ以上のアミノ酸が結合した化合物)であることが、確認されています。

ウサギの脳を電気刺激で眠らせ、こうして眠ったウサギの血液の中から強力な催眠効果を持つ物質を見つけました。また日本では、40匹から50匹のネズミを24四時間眠らせないでおいて、「眠りのジュース」を抽出しました。睡眠物質の脳の中での働きが明らかになれば、睡眠のメカニズムが解明されるだけでなく、文字どおり「夢の睡眠薬」 ができるかもしれません。

そうなると私たちは眠りを自由自在にコントロールすることができるようになるかもしれません。
そして睡眠の質についてももっと高めることができるようになるかもしれません。

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