レム睡眠とノンレム睡眠

眠りにはレム睡眠、ノンレム睡眠の2種類がありますが、寝ている本人には自覚がありませんが、脳波を測定すれば一目瞭然です。レムは英語の急速眼球運動(Rapid Eye Movement=REM)の略で眠っているときに目玉が左右に動くためにこう呼ばれています。

脳にとっては比較的浅い睡眠ですが、体にとっては深い睡眠状態です。

夢は、このレム睡眠の状態の時に見ます。

ノンレム睡眠はレム睡眠以外の急速眼球運動のない睡眠のことです。レム睡眠は1回に20分程度続き、8時間眠る人では眠りに入って目覚めるまでに、これを4~5回経験するといわれています。

合計するとひと晩にだいたい1時間半~2時間ほどです。睡眠はこのレム睡眠を含めて90分周期で繰り返されます。そのため90分=1.5時間なので1.5時間の倍数で目覚めがいいとされています。

段階的に分けると、まず眠りはじめの第1段階でウトウトし、第2段階でいびきをかきだし、第3段階と第4段階で深い睡眠が現われます。そして第4段階を過ぎると、浅い眠りに変わって夢を見始めるのです。
これがレム睡眠です。20分ほどでこのレム睡眠は終わり、再び第2段階、第3段階、第4段階へと進んでいって、また同じサイクルを繰り返します。
深い眠りに入る頃に起こされてしまうと非常に不機嫌になります。

アメリカ大学の大学院生たちは、このサイクルを利用して60分起きて30分眠るという90分単位の生活を実験で行ない、みごとに成功しています。大昔の私たちの祖先は、電灯がないために暗くなる夜には眠り、明るくなる昼間は起きているというリズムで生活したのでしょうが、明かりを自由にコントロールできる現代人までがそれらにとらわれていることはないようにも思えます。

睡眠時間は、1.5時間区切りでとるのがいいのは間違いないようです。現実的には、6時間と7.5時間がいいようです

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