睡眠中も体は活発に動いている

睡眠中は、一般的に安静状態とイメージされる人がほとんどです。しかし、眠っているときの体は案外不安定です。

ポリグラフ記録(脳波や筋電図、眼球運動、呼吸運動などを同時に記録したもの)でごく普通の健康状態の人を調べてみると、まず血圧は寝入ったあとで低下しますが、徐々に上昇し、さらに、朝方にも上昇します。血圧が高めで血圧を記録している人は、昼間より朝方のほうが高いことを体験的に知っていると思われます。

心拍数は、眠りによって減っていきますが、レム睡眠では一時的に急増します。呼吸数もレム睡眠になると早くなり、不規則になります。

これらは、夢の中で泣いたり怒ったりしているときに対応していることによります。発汗は胸の部分で入眠時に増加し、次第に減って朝方は最も少なくなります。
皮膚の温度を調べてみると、額は低く手足は高い「頭寒足熱」型になっています。

体温は睡眠時には下がります。これはやはりエネルギー節約のためでしょう。胃腸の動きや胃液の分泌は、眠っている間は減少します。レム睡眠のときには男性ではペニスの勃起も見られます。オシッコの量はレム睡眠期になると減少し、比重が増加します。

成長ホルモンをはじめ、プロラクチン、副腎皮質ホルモン、性腺刺激ホルモン、甲状腺刺激ホルモンなどは分泌が多くなります。さらにまた、寝返りだとか手足がビクンとするような細かい運動が見られます。

このほか寝言や、眠っていて突然に起き上がり歩き出したりする夢中遊行症、突然大声をあげて起き上がる夜驚症、歯ぎしり、夜尿症などの異常な行動もいろいろ現われます。

睡眠中は安静中と思われがちですが、じつは体は安静ではないのです。

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