昼間の脳の疲労物質(ムラミルペプチド)が眠りを誘う物質

昼間、起きて活動している間に、脳内にはさまざまな疲労物質が溜まります。それが眠りを引き起こすのではないかという考えが、世界的に注目を集めています。

脳が働いているとき、脳細胞はいろいろなホルモンを出しています。すると、どうしてもホルモンの使用後のゴミのようなものが溜まります。
その中に睡眠物質があって、脳が働き過ぎるとフィードバックをかけて休息するように仕向けるわけです。

難しいことを考えたり長い時間働いて、頭を使い過ぎると眠くなるのもこのためです。だるくなったり、横になったりしたい衝動にかられます。

そうした調査の中で、興味深いことがわかってきました。動物を眠らせないでおいて、脳に溜まる疲労物質、つまり睡眠物質を調査したのです。そこで見つかった物質が、実は細菌がこわれてできた、ムラミルペプチドだということが確認されたのです。

細菌感染時に、体の中では免疫細胞であるマクロファージが侵入してきた細菌を補食します。その際に、発熱と睡眠によって体を休息に向かわせ、細菌感染からの回復に努める働きを誘発するのがムラミルペプチドです。

もともと私たちの体内にある物質ではなく、外から侵入してきた細菌の作るものの中に、非常に強い催眠作用をもった物質があったということになります。

たとえば私風邪を引いたときにも熱を出したり頭痛が起きたりします。これは感染した細菌から出ている毒素みたいなものに、強力な睡眠物質( ムラミルペプチド) が含まれているからなのです。

頭をもうろうとさせ、そして安静にさせておくために、疲労物質= 睡眠物質がうまく機能しているというのですから、なんともうまい仕組みです。

安静にしていれば人の体には免疫ができて、回復します。昔から「風邪を引いたら薬を飲むより卵酒を飲んで寝るのが一番」と言われてきましたが、この「眠りを催す細菌」の発見で、それが実証されたことになります。
「発熱」熱を無理に下げない、発熱不要物が燃えている | 自分の免疫力で治すがいかに理にかなっているかということでもあります。自分の免疫力で治すには、睡眠が必須です。

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