同じ部屋で寝ているパートナーが大きないびきをかいている場合、どうしても熟眠ができなくなります。そしてそのいびきをかく人の多くが肥満体です。
肥満気味の人は脂肪によって気道が狭くなっていて仰向けに寝ると、それが舌で閉じられてしまい、呼吸ができなくなります。
呼吸ができなければ体内の酸素は著しく減少し、苦しくなって目が覚めてしまいます。
息苦しくなると大量に一気に空気を吸い込むことで生じるのです。
このように気道が舌でふさがれて、頻繁に呼吸が止まる病気のことを睡眠時無呼吸症候群といいます。
40歳以上の肥満体の人、そして痩せていて顔がスリムな人に多く発症する病気です。
睡眠時無呼吸症の患者は夜中に何度も呼吸が止まって目が覚めるので、日中はひどく眠たがります。しかし患者自身はこの病気に慣れてしまっているので、自分が夜中に何回も目覚めているなどとは思いもしません。
肥満体の人で「あなた最近、いびきがひどいわよ」と周囲の人に言われたり、あるいは自分で思い当ることがないのに眠くて眠くて仕方がない場合には、一度はこの睡眠時無呼吸症を疑ってみるべきです。
睡眠時無呼吸症とまではいかなくても、肥満が原因で快眠できないことはよくあります。適度なダイエットは健康と美容のためばかりでなく、睡眠のためにも望ましいのです。睡眠時無呼吸症候群についてはこちら。